ホーム > 学術論文 > 免疫グロブリンGを含む濃縮乳清蛋白のエキゾチックアニマルに対する有用性について
学術論文

小動物臨床 2001; Vol.20 No.3: 207-213

免疫グロブリンGを含む濃縮乳清蛋白のエキゾチックアニマルに対する有用性について

中津賞, 中津聡, 中津憲子, 内野富弥, 島田健次郎

要旨

免疫グロブリンGを含む濃縮乳清蛋白は病原体に対する特異抗体による消化管内での直接的な免疫作用とT細胞由来のサイトカインによるマクロファージ活性の間接的な免疫作用の両面から生体の感染防御を賦活する。鳥・ウサギ・ハムスターにおける免疫機能低下と関連した消化管ガンジタ症,バビローマウイルス感染症,鳩痘,疥癬症,コクシジウム症,アカラス症等の各種疾患に免疫グロブリンGを含む濃縮乳清蛋白を投与したところいずれも臨床症状に明らかな改善が認められた。